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あきぞら

薄いガラスを踏みながら

祈りのリズムで駅へと向かう


あたまの奥で 凛とした

痛みが続いているわけは


今日のお空のひとしずく

紅茶に溶かして 飲んだから

夏の裏側

海の匂いがする

海の匂いがする


夏の裏側

地下鉄の出入口


忘れられた町の

夢をみる


200年ほど前に

住んでいたあの町の

A New Era

信じられないほど

麗しい日々が

続いていて


人々は 溜め息ついた


手に持った水筒で

青い水がじゃばじゃば揺れた


いっそ

大雨が降ればいいのに


そんなこと

真剣に考えて

青い水はまだ揺れていて


つかのま

空白


新しい時代

額縁もなく

僕らの元にやってくる

徒花

わたしの街

ずたずたになって

美しくなってゆく


無数に伸びるクレーンと

のっぺりとした柵囲い

大胆に かつ ひそやかに

風景は塗り替えられて


よそゆきの格好で

祝祭へと急ぐのだ


忘れて

笑って


ずたずたになって

美しくなって

春になったら

春になったら

パンを焼きたいと

思うけれど 私

焼き方を知らないのです


春になったら

人を愛したいと

思うけれど 私

愛し方を知らないのです


遥かに霞む

だだっ広い河原に 座り

もうすぐたんぽぽが

咲き出すはずの地面を 触り


馬鹿みたいに無力なままで

この世界を泳いでいきたい

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fuko

Author:fuko

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